駒場キャンパスの生協の方にインタビュー!
インタビューに答えてくれた方
東大生協の基本情報について
皆さまそれぞれのお名前、ご所属、勤務年数について、教えてください。
杉田さん:駒場購買部 勤務年数15年
足立さん:駒場書籍部 勤務年数14年
中村さん:駒場食堂 勤務年数10年
鈴木さん:駒場住まいセンター 勤務年数13年
渡辺さん:トラベルセンター 勤務年数29年
東大生協が提供しているサービスには主にどのようなものがありますか?
杉田さん:学生や教職員の皆さまに対するサポート、具体的には、学内の食堂、食べ物や書籍を販売するショップ、トラベルセンターなどの運営を行っています。
生協の学食やショップはいつごろから駒場キャンパスにあるのですか?
杉田さん:生協自体は東大と70年以上ともに歩んできています。
もともとは、駒場寮委員会の下にあった一高購買部(正式名称は一高雑貨部)が似たような業務を行っておりました。東大の構成員の皆さまへの福利厚生、研究や教育などの支援の委託を大学から受け、1951年11月に業務を引き継ぐ形で東大生協駒場支部が誕生しました。
学食、購買部、書籍部について
委員:駒場キャンパスの学食は、建物の1階にある「Cafeteria若葉」と2階にある「Dining銀杏」の2つがあり、それぞれで提供しているメニューが異なっていますよね。
それぞれで提供しているメニューの中で、特に人気なものやおすすめを教えてください。
中村さん:玄米オムライスは駒場キャンパスでしか提供されていないので、2階の中では一番人気なメニューかと思います。1階だとチキン竜田丼やカレーが根強い人気です。
私のおすすめは、チキン竜田丼、白身フライ、そして午後限定のサラダバー&アイスバーです。
委員:価格や材料などを決定する上で気をつけている点は何ですか?
中村さん:皆さまが毎日学食を利用しても大丈夫な価格を目指しています。材料に関しては、できるだけ同一の仕入れ先から仕入れ、どこで誰が作った食材なのか把握することで、皆さまに安心して召し上がってもらえるように努めています。
委員:次は、購買についてお聞きします。購買では、コンビニのように食べ物や日用品を売っているイメージが強いのですが、他にはどのようなものを売っているのですか?
杉田さん:大きなものとしては、新学期に新入生の方などが利用されるパソコンがあります。パソコンは販売に加えて、損傷などへのサポートも行っています。他には身体運動・健康科学実習の授業で学生のみなさんが使われる、体育館シューズや体操服などのものや、文房具類の販売、そして実は、家具家電や自転車の取り寄せも行っているんです。学生の皆さんが生活で必要とするものをいつでも備えています。
委員:それでは、書籍部についてお聞きします。通常の本屋と比べて品揃えに違いはあるのですか?
足立さん:他の書店に絶対にないものとしては、先生方が独自に作られている教科書や学生が作った冊子などが挙げられます。一般の書店にもありますが生協で特に多く取り扱っているのは、岩波書店の書籍です。これは岩波書店さんが大学生と先生方によく読まれる出版社だからなのかな、と思います。
委員:雑誌、漫画などが大学構内に置いてあるのが意外だったのですが、置いている理由は何かありますか?
足立さん:学生の要望があるからですかね。実際多くの方にご購入いただいているので、その需要にお応えしている感じです。駒場の書籍部は売り場面積が大きいので、その分できるだけさまざまな種類の本を揃えておこう、という方針です。
委員:教科書以外ではどういった本が人気ですか?
足立さん:単価の安い新刊の文庫本や新書、東大の先生の話題になった本、そして世間的に有名な作家さんの本もよく売れています。
委員:それでは、利用する東大生や新入生に対してメッセージなどがあればお願いします。
中村さん:大学生になると自分で食事を選べるようになるので、毎日好きなものを食べていただいていいと思うのですが、学食に来ていただくことで好きなものを選びながら栄養を取ることができます。学食が「体が資本の学生生活」の一助になれれば嬉しいなと思います。食堂でお待ちしています。
杉田さん:駒場購買部は東大生の皆さまの生活の道具や、時と場所を問わず手軽に食べられるような商品なども提供しています。いつでも頼ってもらえることを目指していますので、ぜひ気軽にお越しください。東大生の皆さまに合わせたお店づくりをしていきますので、ご要望がある場合や皆さまの必要なものが生協にない場合には、ぜひご意見を出していただきたいと思います。
足立さん:食堂部や購買部とは違う書籍部の特徴は、かなり昔の商品も扱っているところだと思います。それは出版から年数が経っていても多くの学生・先生方に読まれているからです。過去の東大生が手にとってきたものが蓄積されて、今のお店ができています。経年の積み重ねや、昔の人の読んでいたものが今でも見られることが一番面白いので、そのような点にも注目していただきたいです。
資格・運転免許の申込仲介などについて
委員:続いて、資格についてお聞きしていきます。
資格試験や資格学校の申し込みを、駒場では書籍部で受け付けているとのことですが、どういったものを紹介しているのですか?
足立さん:司法試験や国家公務員などの難関資格に関しては、専門の資格学校と提携して紹介をしています。
駒場で多いのは司法試験予備試験、国家総合職、公認会計士ですね。理系向けでは、建築士があります。ちなみに、最近は理系の方も公認会計士を多く受験するようになってきています。難関資格には文理はあまり関係ないのかもしれませんね。
委員:資格の申込の仲介については、毎年どれくらいの人が利用していますか?
足立さん:駒場では年間約150〜200人くらいの方に利用していただいています。本郷キャンパスでの利用者もいるのでそちらと合わせると年間300〜400人くらいだと思います。駒場で受け付ける7割くらいは司法試験受験者ですね。残りが公務員と公認会計士で半分ずつと、その他が少しという割合になっています。
委員:それでは、運転免許についてもお聞きします。運転免許の取得プランとしては、合宿制と通学制の2つがありますが、それぞれの予算はどれくらいですか?
渡辺さん:合宿制(普通車AT)の費用は、20~44万円となりますが、出発日や部屋タイプなどで大きく変わります。一方、通学制(普通車AT)の費用は25~34万円で、主に東京・神奈川・埼玉・千葉の教習所です。左記以外の県でも取り扱いはあります。
合宿制・通学制ともに混雑が続いており、コロナ禍以前より値上がり傾向です。
委員:合宿制と通学制ではどちらが人気ですか?
渡辺さん:年間の申込者数の場合、合計人数では通学制の利用が多いです。しかし、合宿制も人気で、希望人数超過のためお断りすることもあります。
委員:合宿制について、人気の時期、地域などについて教えてください。
渡辺さん:春休みより夏休みの利用者が多いです。特に9月出発が人気です。8月発に比べて料金が安く、他の大学と比べて遅めの10月から秋学期が開始となる東大生にはおすすめです。
地域では、山形県が参加校も多くダントツで人気です。参加している全96校中の11校を占めており、その分利用者も多いです。次点が福島県です。福島が人気な理由は、各校の受け入れ枠が多いからではないかと思います。また、どちらも東京やその周辺地域からのアクセスが良いことも、理由の一つだと思います。
委員:合宿制と通学制の予約はいつ頃に取るのがおすすめですか?
渡辺さん:通学制はキャンペーン実施期間(例年4〜7月上旬、10〜11月)での取得をおすすめしてます。
合宿制は夏秋プラン(6〜11月発)は遅くても5月まで、冬春プランなら(12〜5月発)11月までにお申し込みください。早い者勝ちです。
トラベルセンターでは、2年生の秋までに取得することをおすすめしています。専門課程にすすむと学業・インターンシップ・就活などで、より忙しくなります。
運転免許のことなら生協トラベルセンターでお気軽にご相談ください。
学生の住居斡旋について
委員:駒場生には主にどの地域の住居を紹介しているのですか?
鈴木さん:生協では、主に井の頭線沿線の住まいを紹介しています。本郷キャンパスへの移動も考えて住まい探しをする方もいますが、井の頭線沿線に住まれている方が7割を占めます。
委員:特に駒場生が多く住んでいる地域、駒場生が住むのにおすすめの地域などについて、教えてください。
鈴木さん:井の頭線の急行停車駅が人気ですね。下北沢、明大前、久我山が人気のエリアなのかなと思います。
委員:駒場生の住居の家賃はどのくらいのものが多いですか?
鈴木さん:ボリューム層は6〜8万円ですね。
委員:保有している物件数はどのくらいですか?
鈴木さん:実は東大生協が保有している物件は一つもないんです。その代わり、東大生の利用実績のある不動産屋と業務提携を結んで、その不動産屋に在校生や受験生の方を紹介させていただくというサービスを今のところ行っています。ただ、東大生協としても物件を保有していきたいという方向に進んでおりますので、サービスが今後変わっていく可能性もあります。
委員:生協の住まいセンターでは、さまざまな時期に住居に関する相談会や説明会を開いているということですが、受験生に向けて開催するイベントを教えてください。また、入学前、いつ頃から物件を探し始めるのがよいのかについても合わせて教えてください。
鈴木さん:10月に【受験生・保護者向けオンライン住まい説明会】を開催し、家賃の相場や生協が今後どのようにサポートしていくかをご説明いたしました。東大生協住まいセンターのホームページからアーカイブ動画をご視聴いただけますので、まずはそちらをご覧になることをおすすめします。また、年内のスケジュールとしては12月に大阪での出張相談会や、本郷キャンパスでの推薦生向け住まい相談会を実施予定です。
探し始める時期についてですが、昨年度のアンケート結果では3月に探し始めて部屋を決められた方が4割程度いました。
いつから始めても東大生協としては全力でサポートさせていただきますし、東大生協の提携業者でしたら合格前はもちろん、合格発表後でも紹介可能な物件がございますので、安心して住まい探しをしていただけますよ。
最新の情報をホームページでご確認の上、ご自身のタイミングに合わせて住まい探しをしていただければ幸いです。
委員:杉田さん、足立さん、中村さん、鈴木さん、渡辺さん、ご協力ありがとうございました!